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2011年度日本女性薬剤師会学術講演会 ~胎児から終末期までの栄養と環境問題~ 2011.6.19
薩摩なる喜入の坂を登り来て/合歓の花見し夏の日想ふ 皇后陛下歌集(瀬音)より
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 石畳の五反田坂を登ると美智子皇后様の正田邸跡 「ねむの木の庭」 に行き当たりました。辺りいったいの丘陵は池田山というのでしょうか、歴史を感じる大きい池の立派な樹木に覆われた池田山公園あり。上記写真の説明です。


第二講~胎児環境と未来世代の健康を守るために~
   千葉大学大学院医学研究院環境生命医学 森 千里先生
 森鴎外の孫と聞いて、身を入れて拝聴しました。星薬科大学の創設者 星 一氏は母方の○○とか。「ここでの講演ははじめてだが、何かの因縁を感じる」とも。 時恰も原発汚染に世界中が痺れている今、以前から決まっていたこのテーマは、偶然くらいで済ませない時の配剤と受取りました。
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 20世紀は早期発見早期治療でやってきたが、21世紀は未来世代のための環境改善型予防医学として、母体から化学物質を削減することに繋がる啓発活動や未来世代の街づくりをしていかなければならない。
 かつての公害は姿を消したが、じっくり浸透して、アレルギー疾患や精神神経の発達異常の増加の要因に化学物質を疑うしかない時代に入った。わずか数十年で遺伝的背景が変わることは無いので、環境因子の変化を考えるより他ない。
 出産年齢upで母体はたくさんの化学物質を蓄積し、出生率dounで第一子である殆んどの子どもは胎内暴露、しかも大量移行の児はどの物質もその多量をもらっている。従来は化学物質の影響はDNAに傷をつけなければ害はないと思われて来たが、変化を伴わずに遺伝情報の発現をかえる変異毒性としての捉え方をするこれからは、遺伝子撹乱物質や合成女性ホルモン剤DES、それにステロイド等の胎児プログラミング(成人病胎児期発症説)において、高血圧、糖尿病、精神疾患の増加の起因を疑わなければなるまい。
 胎盤は風疹ウイルス、ニコチン、アルコール、様々な化学物質を通してしまう。現代日本人の誰のへその緒からもダイオキシン、PCB,DDE(有機塩素系農薬)、クロルデン、プラスチック原料物質が100%検出される。化学物質の体内動態の特性は種差、発達段階で異なり、こどもは大人の小型ではないので、少量でも胎児に移行した化学物質は、へその緒と羊水の間で循環して排泄されないというのが最重要視点である。短期に起こる急性毒性よりは、濃度が低く長期間の暴露による肝、腎など臓器障害、更に低いのは発ガンにつながり、もっと低濃度だと環境ホルモンとなり男性H、女性H、甲状腺ホルモン等を乱す。その上、代謝系への影響も言われだした。
 内分泌撹乱物質の人体への影響については、生殖系、免疫系、神経系、内分泌系、代謝系への今後の疫学的調査結果が待たれるころである。
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by yes-we-can-2009 | 2011-06-22 23:23 | HP補足
7/3の植物園見学は応募多数で締め切りました
 武田薬品(株)の薬草園見学、只今キャンセル待ちとなっております。悪しからずご了承をお願いいたします。
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by yes-we-can-2009 | 2011-06-22 17:23 | HP補足