府民講座<鳥インフルエンザ流行の実態と対策>おわりました
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講師;京都産業大学 総合生命科学部教授 鳥インフルエンザ研究センター長
    獣医学修士 大槻公一先生
 ベトナムのハノイにあるパスツール研究所では、10年も前からこの研究が進められている。先生は獣医師の立場から口蹄疫伝染病等と同様に、その感染経路や伝播分布を調べる時、東南アジアや中国の衛生事情や経済状況等考えても、今や出向社員の多い日本としては、本腰を入れて取り組まなければいけない防疫の先陣に居られる方とお見受けしました。
 人インフルエンザ株はH₁、H₃の2種だけだが、鳥インフルエンザは16種もあって、H₅ 、H₇が強毒で、H₇は人に感染しやすい。豚の粘膜には人、鳥由来のどちらのウイルスも付着し新型大流行の出現には必ず、豚の関与がある。幸い現代日本の養豚業は宮崎、鹿児島に限局しているので、韓国 台湾 中国 ベトナムの様な宿主伝播サイクルは完成しないので大流行の際には止めやすい。人ウイルスは上気道感染であるから人→人は軽いが、鳥由来は豚をも介し肺への感染で増殖し、結膜炎も伴い重篤に陥る。ただ今までは都会でなく農村だけに止まっていたので大流行は免れた。
 生きたままの鳥を売買する食文化の負の遺産として中国人街ではH₇N₉インフルエンザ罹患者を出した。これは鶏を殺さないウイルスは人に感染すると肺炎になるが、殺すものは高病原性鳥インフルエンザに罹ること必定で、新型に変異することもあり、ウイルス封じ込め衛生行政が出来ているかどうかで、終息するか定着するか。1000万人口が違うルートで入った鳥を食し、罹患者が減ることは無い。中国では手に負えないので、鳥インフルエンザは常在し、汚染が汚染を呼ぶ。H₅N₁のように定着しないことを祈るばかりである。継代株は弱毒でも神経好性ウイルスに変化し、脳感染で死ぬ。水鳥の低病原性インフルエンザも鶏で増殖を繰り返すうち強毒になる。それが人に入り、元気な人でも不顕性感染しているとの論文が『probabule』に出た。肺炎など氷山の一角、人感染は明らかである。取り込みを防ぐ事は不可能であるから、どれだけ早く治療に掛かれるかである。早手回しにタミフル倍量と行きたいところである。
 
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by yes-we-can-2009 | 2013-09-01 20:18
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